「おやすみ、大好き。」

「おやすみ、大好き。」
BUMP OF CHICKENの横浜アリーナ公演を、全国の映画館で
ライブビューイング。写真は配布された限定クリアファイル。
実際のライブ会場だったら卒倒するくらいの5列目。
一緒に行ったお友だちもライブビューイングはお初だった。
あたしたちには、3つほど疑問があってだな。

スタンディングありなの?
声かけありなの?
手拍子するの??

正解は….。越後製菓!( ....ないわ〜 )
いやいや、全部アリでした。約400席中、半分くらいは立ってた。
スクリーンめがけて叫ぶ人も。だから映像が映った布だってば。

でもねぇ、そういうことだと思うんだ。
絵画だってキャンバスにオイルだし、文学だって紙にインクだし、
映画だって布に光をあててるだけなのに、どうしてこんなに心が
動くんだ。音楽なんて見ることさえできないのに、何で泣きそうに
なるんだ。感動の正体は何?

藤クンが「自分たちはアンコールを事前に決めてない」と初告白。
「アンコール言ってもらえないかもだし、そんときのお客さんの
テンションとかもあるし。でも今回は「コロニー」がセットリスト
から(うっかり)もれていて(このCDの購入特典のライブだから)
アンコールをもらったら「コロニー」をやろうと決めていた。」と。

「もっと歌っていたいけど、音楽を届けたくてこうして歌って、
感動して感情的になってしまうんだ。だから脱兎のごとく歌う。」
(脱兎→分からない人は調べてねって言ってた。)
何度も「もっと歌っていたい。」って言ってた。いいな。
最後ステージからはけるとき藤クンが「おやすみ、大好き。」って
言ったんです。 言ったんです。言ったんです。 言ったんです。言っ
 
結成20年以上、メジャーデビューから15年以上経ってるのに、
ワンピースや初音ミクや寄生獣とコラボなど充分に商業的なのに、
小手先で作ったり大雑把になったり、軽々しくならないのは何故。
藤クンはどうして内圧の純度が高いままでいられるんだろう。 
隅々まで映し出す心の解像度を下げずに全てをすくい上げる為には
いったい何が必要なんだろう。

それを自分は持っているのだろうか。
 

                            店主