「PARASOPHIA 京都国際現代芸術祭2015」に行ってきました。

「PARASOPHIA 京都国際現代芸術祭2015」に行ってきました。
巨大なトラックの荷台部分が持ち上がりながらゆっくりと開き、 
トランスフォームすると羽を広げたような形で「御開帳」。
仕込まれたLEDが光ると観客から「ぅおお!」と歓声が起こる。

トラック野郎?デコトラ?いえいえ、タイワニーズキャバレーと
呼ばれ、台湾ではお祭りやイベントなどで庶民に親しまれている
移動舞台車を美術家のやなぎみわがデザイン。台湾で製造し
輸入した前代未聞のステージトレーラー、その名も「花鳥虹」。
ポールダンスやタップダンス、朗読やピアノ演奏などを披露する
一夜限りのパフォーマンスでした。
見づらいけどダンサーさんは頭が下になっちゃってるんですよ!

まだ見てないところに行かなきゃ〜。映像作品が多いから
たっぷり時間をかけて。堀川団地でのピピロッティ・リスト、
もう一回行きたい。 

同じ堀川団地で展示中の森本加弥乃の映像はPARASOPHIAの
招待作家ではないけれど、開催時期を巧みにぶつけての発表。
堀川団地商店街の店主や働く人々を半年かけて丁寧に取材し
未来と記憶のクロスロードを完成させていた。

街なかで繰り広げられる展覧会はいわば「祭り」。
観客が訪れ、賑わいが生まれるが祭りはいつか終わる。
祭りが始まる前から人々はそこで暮らし、商いを営んで来た。
祭りが終わっても人々の営みは変わらないし終わらない。
戸惑う人々、不安な人々、だんだん変化してゆく人々...。
市井の人々のまなざしや思いをそっとすくい取っていた。
この展覧会の招待作家でない森本が、最後のピースを埋めた。
そんな気がした。

PARASOPHIA は5月10日(日)まで。 そして敬称略。
 

                           店主


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