黒柳徹子×吉川晃司 『ラヴ・レターズ』

黒柳徹子×吉川晃司 『ラヴ・レターズ』
舞台にはテーブルと二脚のイス。派手な照明演出も効果音もない。
並んで座る男女ふたりきりの朗読会、『ラヴ・レターズ』
タイトルは聞いたことあったけどストーリーも何も知らず下調べ
もせずに行ってきた。 
 
黒柳徹子スペシャルではデビュー当時からベストテンなどで交流の
ある吉川晃司をご指名。メガネかけてる!レアやわ〜(≖ᴗ≖ )フフフ…
声がまたいいんだわ〜。
 
*以下、充分なネタバレ含みます。敬称略*

幼少期から50年間に及ぶ手紙のやり取り。 
実直で生真面目すぎるおカタい上院議員アンディと
自由奔放で感情の起伏が激しい芸術家肌のメリッサ。
お互いに惹かれながらも違うものを見ているような二人はどこか
頓珍漢。そう!その頓珍漢さ加減が「黒柳徹子」と「吉川晃司」
にピッタリハマってた!
「6月に会いたいわアンディ」「6月には帰れません」 
「メリッサ会いたいです」「その日は旅行してるの」
ふたりは別の人と結婚し子どもをもうける。
メリッサは両親同様離婚してしまい、アルコールにおぼれてしまう。
でも一度だけ愛し合うことができたんだよね。
確かにふたりだけの夜はあったんだよね。
けどアンディは選挙前の不倫スキャンダルを恐れて一方的に別れを
告げ家族のもとへ帰ってゆく。つらいよね。張り裂けそう。
そしてメリッサは逝ってしまった。アンディは「愛していたのは
あなただった。わたしの心の中心にはいつもあなたがいた」…

初演以来30年間、約500組近いカップル達が読み続けてきた舞台。
チャーミングな演技、ことばの重み、人としての余裕、黒柳さんの
メリッサには誰もかなわないんじゃ...
女心がさっぱり分からない鈍感なアンディ...ピッタリかも.. アワワワ..
 
カテコを何回したでしょう。6回?キッカワが黒柳さんをエスコー
ト。客席に投げKissする黒柳さん。最後は恋人同士のアンディと
メリッサのように向かい合ってお互いに投げKiss♥️  
 
すれ違ってばかりだったけど恋文をかわす二人には降り積もる愛が
あった。確実にあった。結ばれていたのに結ばれなかったふたり。
まるで魔法にかかったような時間だった。余韻がヤバい。
大阪からの帰りは京阪電車をプレミアム(+500円払って指定席)
にした。
  


吉川アンディ覚え書き。

*見た目編*
ふんわりとした七三分け
(財前部長のようなオールバックじゃない)
黒シャツ胸開け 黒ベスト(一幕)
黒シャツ胸開け 黒ジャケット(二幕)
黒レザーブーツ
レンズの上だけ黒フチ眼鏡
組んだ脚長っっ

*セリフ編*閲覧注意案件*
「股間」(2回言った)キャー(/ω\)
「セックス」(2回言った)(*´Д`*)ハァハァ
「おしっこ」(1回言った)(°m°;)エッ…

「やっと君に手紙が書けます、フゥーーーーッ!! 」

「3月3、4、5日くらいにナポリで会えませんか」
(3月5日はあたしの誕生日。ナポリでもどこでも行くわよ)


 

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