30年ぶりに新たに誕生した国際アートフェア『東京現代』へ行ってきました。

30年ぶりに新たに誕生した国際アートフェア『東京現代』へ行ってきました。
パシフィコ横浜で開催された『Tokyo Gendai』は、日本、アジア、
ヨーロッパ、アメリカから集まった73のギャラリーが最推しの
アーティストを紹介するアートフェア。
 
その場で売り買いが行われ、内覧会ではアートを鑑賞したい愛好家
と買う気マンマンの客層が、いい感じに入り乱れてあちこちで外国
語が飛び交い、盛り上がっていた。 
奈良美智さんや草間弥生さんの小品(高すぎて&危険すぎて大きい
作品は持ってくるの無理)があったのはちょっと驚きだった。
会田誠さん、名和晃平さん、ミスターさんといった安定的に「売れ
る作家」だけでなく現役大学院生の作家さんの作品も完売していた
し、良いものから売れていくアートフェアは基本的にコミケや骨董
市と同じだねー。
 
今回、良いなと思ったのは「音」が無かったこと。
写真のさくらんぼの実の部分の後ろはスピーカーになっていて、
きっと音が出る作品なんだろうけど、隣のブースは絵画やインスタ
レーションだったりするわけで、ブンチャカブンチャカ音出てたら
鑑賞に邪魔だもんね。その代わりQRコードを読み込めば音が聞け
るようになってた。
 
印象深かった作品はエキソニモの《メタバースペットショップ》。
日本人夫婦のユニットの作品で会場で犬のCGのQRコードをスマホ
でスキャンするとその犬のCGがNFTで購入できてスマホに表示さ
れ、柄が自動生成されるので同じ柄の犬は存在しないという仕組み。
デジタルのペットをリアルな檻に入れてNFTで販売し、売れたら
解放できるんだけど10分で売れないとそこに入ってるペットが
消滅する、という実験的インスタレーションだった。
以前仕事でご縁があったユニットで、何年かぶりに笑顔で再会。

小洒落カフェや小洒落バーもあって楽しめたし、何千歩も歩きまわ
るから、休憩のためのスペースもあって助かり〜。
 
『保税地域税関の許可を受けた倉庫や工場、博物館などを保税地域
とし、輸入許可を受ける前の貨物(外国貨物)を保管、加工、展示
などを可能とする関税局・税関の保税制度を適用。海外からの出展
者は関税などを留保して美術品を展示できる。関税法基本通達一部
改正により、保税地域でのアートフェアなどの実施が可能となった』

そっか。輸入に関税がかからなくなったから、
ヨコハマという場所も相まってドドン!と大きな規模の
アートフェアが実現できたのね。
来年も開催されそう!!
 
 
 

                            店主