七人くらいの兵士。

七人くらいの兵士。
明石家さんまさんの舞台を観に行ってきました。
生瀬勝久さんの脚本で初演から15年ぶり待望の再演。

戦争を描いているのに反戦や悲惨さを訴えるのでもなく、
ただただ笑わせる。お笑い怪獣大暴れ。
さんまさんの延ばそう延ばそうとしつこすぎる暴走と
日替わりのアドリブを全力で受け止める生瀬さん!
温水さん・さんまさんのノンストップ高速漫才の集中力!@@
「ヒマかっ?」と特命係をひやかす山西惇さんもいい味!
内田有紀さん、 めっちゃかわいい! めっちゃかわいい! めっ
デビューした時「出来ることならこの人に生まれ変わりたい」と
思った。今回も思った。今後も思うだろう。思うに決まってる。

客席前列のご年配が友人の名前を叫びながらトイレに行くという
想定外の行動を、さんまさんが機転をきかせていじってみたり、
思わず「キャーーッ!」と声が出てしまったビックリ演出など
コントを180本くらい見た気分。9割9分笑ってた。すごい打率。
ラスト10分で、笑ってた分量が涙の分量に取って代わる。号泣。

「笑いは残るぞ。戦争があろうがなかろうが、笑いは残るぞ。」
「立派な戦死て何やねん。生きてるうちに立派やて言うたれや。」
「俺はな、死にたないのとちゃう!生きたいんや!」

さんまさんのかすれたしゃがれ声が大千秋楽を物語っていた。
休憩なしの3時間30分、最後まで貪欲に笑いを突き詰めた男の
ラストシーンの後ろ姿にグッときた。男前の背中でした。

比べるものじゃないけれど「御殿」や「でっか」より
ずーーーーーッと面白かった。

        
                           店主